屋根や外壁などを雨風から保護するための塗装工事は、快適な住環境を保つために欠かせない工事です。
ここでは栃木県を中心に、塗装工事をはじめ各種リフォームを手掛ける株式会社Oslinkが塗装工事について解説します。
塗装工事の種類や施工に適切なタイミング、施工事例をもとに具体的な流れをご紹介していますので、塗装工事を検討中の方はぜひ参考にしてください。
ここで解説する塗装工事のこと
・塗装工事における4つの種類 ・塗装工事を行うおすすめのタイミング ・塗装工事における10つのステップ |
塗装工事とは?
外壁や屋根、天井、床などに塗料をローラーなどで塗り、吹き付け機で塗布することで、その表面を保護するための工事を塗装工事といいます。
塗装することで表面の耐久性を向上させ、紫外線や雨風などによる劣化を防ぎ、その部分や建物全体の寿命を延ばすことが塗装工事の目的です。
塗料の中には防水効果や遮熱・断熱効果、遮音効果、防カビ効果、防サビ効果などを持つ塗料もあり、用途や環境に応じた塗料が活用されています。
また長期間、ひび割れや錆び、カビなどを放置してしまうと、建物に大きな被害を与えてしまうこともあるため、定期的な検査と塗装が大切です。
塗装工事の種類
塗装工事には外壁や屋根などの部分や、防水・防汚などの目的に応じた、さまざまな種類がありますが、ここでは代表的な4種類の塗装工事をご紹介します。
塗装工事を検討する際には、基本となる以下の塗装工事の特徴を理解しておくことで、スムーズに依頼することができます。
外壁塗装
色褪せやひび割れなどが発生しやすい、家の外壁部分の塗装を外壁塗装といいます。
常に紫外線や雨風にさらされている外壁は、自然環境の影響を受けやすく、塗装工事の中でも多くの方に馴染みのある工事です。
外壁の劣化を放置してしまうと、雨水が内部に浸入し、腐食やシロアリ被害につながる恐れがあるため、定期的に塗り替えを行うことが重要です。
また断熱性や遮熱性のある塗料を使用することで、劣化防止だけではなく、室内環境の快適性向上や省エネ効果も期待できます。
屋根塗装
建物の中で最も紫外線や雨風の影響を強く受ける、屋根部分の塗装を屋根塗装といいます。
屋根部分の塗装が劣化すると、屋根材が剥がれたり、雨漏りが発生したりと、住環境における悪影響へ直結するリスクが高まります。
また屋根は普段目が届きにくいため、外壁よりも劣化に気づきにくく、知らないうちにダメージが進行することがあります。
そのため雨漏りが発生してから塗り替えるのではなく、専門業者による定期的な点検を行い、塗り替え時期を見定めることが大切です。
内装塗装
室内の壁や天井、ドア、窓枠、床など、室内向けの塗装作業を内装塗装といいます。
外壁や屋根に比べ、紫外線や雨風による劣化の心配は少ないものの、室内では生活による汚れや傷が付きやすく、過ごし方によっては劣化が激しい場合もあります。
そのため汚れ防止や抗菌・消臭機能を備えた塗料を使用し、耐久性や清潔さを保ち、より快適な空間を維持できます。
また塗料は色のバリエーションが豊富なので、室内空間の演出やインテリアの一部としても内装塗装は有効です。
鉄部塗装
階段や手すり、フェンス、シャッターなど、サビやすい鉄製の構造物や部品に塗料を塗布する作業を鉄部塗装といいます。
サビの発生や腐食を防ぐことで耐久性を高め、見た目の美しさを維持することが鉄部塗装の主な目的です。
またサビの発生前はもちろん塗装可能ですが、すでにサビが発生してしまっている場所でも、基本的にはサビを除去すれば塗装は可能です。
塗装工事を行うタイミング
家周りの塗装は、周辺環境や気候条件、使用する塗料の種類などによって劣化の進行具合は異なります。
そのため建物の耐久性を保つためには、劣化のサインを見逃さず、適切なタイミングで塗装を行うことが大切です。
以下のような劣化のサインが見られた場合は、早めに塗装工事を検討することで、甚大な劣化を防ぐことができます。
劣化のサイン | 具体例 |
色あせ | 日光や雨風の影響で色が薄くなる |
チョーキング | 壁を触ると白い粉が付く |
ひび割れ(クラック) | 小さな亀裂が発生する |
塗膜の剥がれ | 塗装した層がはがれ下地が見える |
汚れ | カビや苔、サビが付着している |
また塗装工事を行うのに適した時期は、気温や湿度が安定しているため塗料が定着しやすいため春と秋とされています。
塗装工事の流れ
ここでは栃木県を中心に塗装工事を手掛ける株式会社Oslinkが行った、実際の事例をもとに外壁塗装工事の流れをご紹介します。
施工の対象物によって工事の詳細は異なりますが、塗装業者へ見積もりを依頼する際は、以下でご紹介するように、大まかな施工内容を確認しておくと安心です。
足場設置
主に2階以上の建物における塗装工事では、職人の作業効率と安全確保のため、建物の周りに足場を設置します。
また隣り合う家が近い場合など、必要に応じて塗料の飛散を防ぐため、メッシュシートで建物全体を覆い、近隣への影響を最小限に抑えます。
※本来、メッシュシートは使用推奨ですが、今回の事例ではお客様のご都合により未使用です。また今回ご紹介する事例は、一階建のため足場を設けず行っています。
塗装面の洗浄
塗料の付着力が強まり塗装の耐久性を向上させられるよう、外壁の汚れ・カビ・苔などを、高圧洗浄機を使って除去します。
湿った状態で塗装すると塗膜の剥がれや膨れの原因となるため、天候や気温に応じて適切な乾燥時間を確保し、表面を乾燥させます。
下地補正
塗装面の歪みや凹凸(おうとつ)を平らに整え、塗料が均一に付着するために行う下地補正は、塗装の仕上がりを左右する工程です。
外壁にひび割れや剥がれ、浮きがある場合、そのまま塗装してしまうと、塗料が付着しにくく凸凹(でこぼこ)になってしまうため、塗装前に行なわれます。
例えばひび割れがある場合、専用の補修材を埋めてふさぎ、剥がれた塗膜や浮いている部分は削り取って平らにします。
養生
塗料が飛散して周辺が汚れないように、窓や玄関、ベランダ、手すり、植木、エアコンの室外機などを、ビニールシートやマスキングテープで覆います。
特にエアコンの室外機や排気口は、換気に影響を与えないように配慮しながら養生していきます。
下塗り
塗料の密着性を高め、剥がれにくくするために行う作業が下塗りです。
外壁の材質や状態に応じて、適切な下塗り材(プライマー・シーラー・フィラーなど)を選び、均一に塗布します。
また塗布する方法には、手持ちのローラーで塗装する方法や、霧状の塗料を吹き付け機で塗装する方法の2種類が代表的です。
今回は塗料の飛散が少なく、周囲への影響を抑えながら塗膜を形成できるローラー塗装を採用していますが、施工面の材質や塗料の種類に応じて作業を進めています。
中塗り
塗装の厚みを確保して色ムラを防ぐとともに、耐久性を向上させるための作業が中塗りです。
塗りムラや液ダレが発生しないよう配慮し、特に広範囲の塗装では、スピードと均一性のバランスを意識して作業します。
また塗料を塗り重ね厚みを持たせることから液ダレが生じやすいため、難易度が高い作業ですが仕上がりに直結する大切な工程です。
上塗り
基本的に中塗りと同じ塗料を、色ムラや気泡に注意して塗布する、最終的な塗り作業が上塗りです。
防水・防汚・耐久性など、使用される塗料の種類・特徴に応じ、どの性能を引き出すことが上塗りの目的です。
中塗りに加えて上塗りを行うことでしっかりと塗料が定着し、見た目を保ちつつ、下地や建物の表面を守ります。
また上塗りまで行うことで、メンテナンスの手間やコストを抑えられるといったメリットも期待できます。
最終確認
塗装が完了したら、塗装業者と一緒に仕上がりを確認します。
塗りムラや塗り残しがないか、汚れや塗料の飛散がないか、事前の打ち合わせ通りに作業が行われているかなどを、細かくチェックします。
もし塗り残しや気になる部分があった場合は、この時点で相談し必要に応じて補修してもらうことが重要です。
足場解体
塗装作業と確認が完了したら、外壁を傷つけないよう、慎重に足場を解体します。
※今回の現場では、足場を設置していないため足場の解体作業はありません。
現場清掃
最後に工事で発生したゴミや塗料の飛散物を清掃し、周辺環境を工事前の状態に戻します。
細かな部分まで清掃したら、塗装工事は完了です。
塗装工事に関するまとめ
外壁や屋根、天井、床など建物の表面に塗料を塗布し、デザイン性を向上させるとともに、耐久性を高める工事です。紫外線や雨風による劣化を防ぎ、建物の寿命を延ばす役割も担います。
外壁塗装、屋根塗装、内装塗装、鉄部塗装など、さまざまな種類があり、目的や施工箇所に応じて選択されます。
色あせ、チョーキング、ひび割れなど、劣化のサインが見られたら早めの塗り替えが必要です。塗装工事に適した時期は春と秋で、気温や湿度が安定しているため、仕上がりの品質や耐久性が向上します。
足場を設置し、飛散防止のメッシュシートを張ります。次に高圧洗浄機で汚れを落とし、下地補修を行います。塗料が付かないように養生し、下塗り・中塗り・上塗りの順に塗装を実施。塗装完了後、仕上がりを確認し、足場を解体、清掃して工事完了となります。
株式会社Oslinkでは、栃木県を中心に外壁や屋根、内装、鉄部などの各種塗装工事を承っております。
建物の耐久性向上をはじめ、外観の美しさを維持するための塗装はもちろん、防水・遮熱・防カビ効果など、あらゆる用途に応じた施工にも対応しています。
専門スタッフが現地にお伺いし無料でお見積もり、建物の状態を確認した上でプランをご提案いたしますので、塗装工事をご検討の方は、お気軽にご相談ください。