亡くなった方が生前使用していた物品を整理する作業を遺品整理といいます。
故人と家族の思い出を振り返りながら進める一方で、遺品整理は相続や法律とも関わりが深いため注意して進める必要があります。
ここでは遺品整理を始める前にやるべき準備と注意点、遺品整理の専門業者に依頼できることを中心に解説します。
栃木県を中心に解体やリフォーム工事を行う株式会社Oslinkでは、遺品整理まで家に関する幅広いお悩みに対応する会社です。
初めて遺品整理に取り組む方や栃木県近郊で遺品整理、その後の解体やリフォーム工事を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ここで解説する遺品整理のこと
・遺品整理は誰がいつまでに行うのか ・遺品整理と生前整理との違い ・遺品整理前にやるべき準備と注意する点 ・遺品整理業者ができること |
遺品整理とは?
故人が生前使用していた家財道具や個人の持ち物には、生活用品から思い出の品や貴重品、不要品までさまざまな物が含まれています。
これらを丁寧に仕分けし、必要に応じて適切に処分したり、遺族で分配するために行うのが遺品整理です。
特に故人が大切にしていた品物や思い出深い遺品を扱う際は、家族間で十分に話し合い、全員が納得できる形で進めることが重要です。
また遺品整理には遺産分割や相続税の申告、相続放棄の判断など、相続や法律的な側面が深く関わっているため、慎重に作業を進める必要があります。
誰が遺品整理を行うのか?
基本的に故人の親族や相続人が遺品整理を行うことが一般的です。
しかし作業量が多い場合、遠方に住んでいて対応できない場合、専門知識が必要な場合など、身内で対応が難しい場合は遺品整理業者に依頼するケースも増えています。
特に遺産の分配など、金銭が絡む内容は親族・相続人の間でも行き違いが起きやすく、トラブルに発展してしまうケースも少なくありません。
未然にこうしたトラブルを防止するためにも、あらかじめ親族・相続人の間で遺産整理について共通理解を進め、必要に応じ業者に依頼するこのも有効な方法です。
遺品整理はいつまでに行うべきか?
遺品整理に明確な期限はありませんが、基本的には早めに取り掛かることが推奨されます。
なぜなら相続手続きや不動産売却など、遺品整理が遅れることで他の手続きに影響を及ぼす可能性があるためです。
また時間が経つと遺品の状態が悪化してしまい整理や処分が難しくなる、物品所有者の認識に食い違いが生じてしまうなど、トラブルに発展するケースも考えられるためです。
こうした点から、遺品整理はできる限り早期に対応することが推奨されます。
生前整理との違い
遺品整理と生前整理の違いは、目的と行う時期にあります。
故人が残した品を整理し、供養や不要品の処分を目的とする作業が遺品整理で、主に家族や専門業者が対応します。
一方、生前整理は、自身が健在なうちに不要なものを整理することで、家族への負担を軽減することを目的とします。
また生前整理の作業も遺品整理と同様、専門的に整理作業を代行している業者に依頼することも可能です。
遺品整理前にやるべき準備と注意点
遺品整理には自分でやるべきことと業者に依頼できることがありますが、実際に作業を進めるには、どこまで自分で行うべきかを区別しておくことが重要です。
特に遺品整理は相続や法律的な問題が絡むため、以下でご紹介する基本的な5つのポイントを抑えて入念に行う必要があります。
①遺言書を確認する
最初に確認すべきは、故人の死後、相続財産を誰にどのような形で譲り渡すかを示した遺言書の有無です。
遺言書が発見された場合、基本的には故人の意思を最優先に尊重し、その通りにする必要があります。
特に自筆証書遺言は家庭裁判所での検認手続きが必要であり、無断で開封すると法律違反となるため、慎重に取り扱う必要があります。
②必要書類を確認する
遺品整理をスムーズに進めるためには、事前に必要な書類を確認しておくことが重要です。
相続手続きや財産整理に役立つだけでなく、トラブルを未然に防ぐためにも必要書類の確認は欠かせません。
以下が遺品整理時に確認すべき、基本的な書類です。
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③相続手続きが必要な遺品を確認する
遺品の中には、不動産や貴重品、金融資産など、相続手続きが必要となるものが含まれている場合があります。
具体的には、上記でご紹介した通帳や権利書、実印や銀行印などの重要書類を確認し、紛失や破損を防ぐために安全な場所に保管しておきましょう。
これらの品物を適切に相続するためには法的な手続きが必要で、不動産であれば登記の変更、金融資産であれば名義変更や口座の解約が求められます。
相続税の申告が必要な場合もあるため、あらかじめ専門知識を要する場面が多いことを認識しておきましょう。
そのため必要に応じて弁護士や税理士、司法書士などの専門家に相談することで、手続きの流れや必要書類を明確にし、スムーズに相続を進められます。
④遺産分割協議を進める
遺言書がない場合や遺言書に記載されていない財産が出てきた場合には、相続人全員で遺産分割協議を行う必要があります。
遺産分割協議とは、遺品をどのように分割するかを話し合い、全員の合意を得るための手続きです。
協議がまとまらない場合、遺品整理がスムーズに進まず、家族間でのトラブルにつながってしまう可能性があります。
話し合いが行き詰まってしまう場合やトラブルに繋がりそうな場合は、弁護士や司法書士など遺品整理関係の専門家に仲裁依頼することも検討しましょう。
⑤遺品の処分方法を把握する
遺品処分時、不用品の廃棄については自治体ごとに処分方法が異なるため、事前に規定を確認する必要があります。
特に家電製品やリサイクル可能な品物については注意が必要で、エアコンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの特定家電は家電リサイクル法に基づき適切なリサイクル業者へ引き渡す義務があります。
また写真や手紙など個人情報が含まれるものは、プライバシー保護に配慮した適切な処理が必要です。
不用意に廃棄し他人に見られてしまうと、個人情報漏洩やトラブルにつながる可能性があるため注意しましょう。
⑥相続放棄を検討している場合は遺品整理をしない
例えば被相続人に多額の負債がある場合や、不動産の維持費が高額で負担になるケースなどでは、相続放棄を選択することがあります。
しかし遺品整理や財産の処分を行った後に相続放棄を申請した場合「相続を承認した」とみなされ、相続放棄が認められない可能性があります。
このようなトラブルを防ぐためには、遺品整理に手をつける前に弁護士などの専門家に相談することが大切です。
また相続放棄の申請期限は、相続の開始を知った日から原則として3ヶ月以内と定められており、期限内に正確な対応を取る必要があります。
遺品整理業者ができること
遺品整理を親族や相続人で行うのが難しい場合や外部の専門知識が必要な場合には、専門業者に依頼することで効率的かつ安心して作業を進められます。
遺品整理業者は、遺品整理における専門知識を活かし、法令を遵守し安全に作業を代行してくれます。
ここでは遺品整理業者が提供できるサービスをご紹介します。
以下の①②は多くの遺品整理業者が対応できるサービスで、③④は業者によっては対応できるサービスです。
株式会社Oslinkでは①〜④まで、遺品整理に関わる幅広いサービスをご提供可能です。
①遺品の仕分けと処分
遺品整理業者は、必要な物と不要な物を丁寧に仕分けし、不用品を適切に処分します。
家庭ごみでは捨てられない家電や粗大ごみなどについても、家電リサイクル法などの法令を遵守しながら、適切な廃棄ルートで処分を行います。
そのため業者を選ぶ際には廃棄物収集運搬業許可の有無を事前に確認し、資格を持つ信頼できる業者に依頼することで、違法な処分やトラブルを回避することが重要です。
不用品にはさまざまな捨て方があるため、すべて業者に任せることで、面倒な手続きを省き、効率的に整理を進めることができます。
また遺品整理では大型の家具や家電製品など、自力で運搬や処分が難しい物品が出ることが多いですが、遺品整理業者を活用すれば、これらの重労働の負担を軽減し作業をスムーズに進めることが可能です。
②家全体の清掃や片付け
遺品整理が完了した後、残った部屋や家屋の清掃も業者に依頼できます。
長期間放置されていた場所では、ホコリや汚れが蓄積していることが多いため、専門業者の技術が役立ちます。
またハウスクリーニングを依頼すれば、衛生的な状態を取り戻せるだけでなく、売却や賃貸、リフォームといった次の利用に向けた準備もスムーズに進められます。
③特殊清掃
孤独死や事故現場など、特殊清掃が必要な場合には、専門業者のサポートが重要です。
悪臭の除去や消毒作業、害虫駆除など、通常の清掃では対応できない作業を専門的な技術で実施します。
これにより安全で清潔な空間を回復させることが可能となり、特殊清掃においても法令を遵守し、迅速に対応してくれる点が頼りになります。
ただし特殊清掃を行えるのは一部の遺品整理業者であり、すべての業者が対応しているわけではないため、依頼時には対応可能か事前に確認することが重要です。
④遺品の買取
遺品整理の中で発見された貴金属や骨董品、再利用可能な家具などは、古物商許可証を持つ遺品整理業者であれば買取が可能です。
そのため遺品の中に貴金属や骨董品といった価値がありそうな物品がある場合は、買取も含めて検討しておくことが重要です。
実際に高価な物品を保有していた場合は、その差額分で遺品整理の費用を大きく抑えられるケースもあります。
遺品整理に関するまとめ
故人が生前使用していた家財道具や持ち物を整理し、必要に応じて適切に処分する作業です。特に思い出深い品物を扱う際には、家族間で十分に話し合い、全員が納得する形で進めることが重要です。また相続手続きや遺産分割など、法律的な側面も関わるため、専門家への相談が有効な場合もあります。
遺言書の有無を確認し、発見した場合は無断で開封せず、必要な手続きを進めます。次に戸籍謄本や通帳、権利書など相続手続きに必要な書類を整理・保管します。また遺産分割協議が必要な場合は、相続人全員で話し合い、合意を得ることが重要です。遺品の処分方法を把握することも重要です。
不要な遺品の適切な廃棄から、家電リサイクル法に基づく処分、大型家具や家電の運搬まで対応可能です。また貴金属や骨董品の買取を行うことで費用を抑えられることもあります。さらに遺品整理後の清掃や、特殊清掃が必要なケースにも専門技術で対応し、安全な環境を取り戻します。業者選びでは、資格や許可の確認が重要です。
栃木で遺品整理にお困りの方はOslinkへ
株式会社Oslinkでは、遺品整理士の資格に加え、古物商許可や一般廃棄物収集運搬業許可を取得しており、遺品の仕分けから運搬・処分、さらには買取や清掃まで一括対応が可能です。
また解体工事やリフォームにも対応しており、遺品整理後の家屋の再利用や撤去など、幅広いニーズにお応えします。
当社では必ず現地へお伺いし、実際の状況を確認した上で無料でお見積もりをお出ししていますので、費用面でも安心してご相談いただけます。
栃木県近郊で遺品整理に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。