戸建て住宅のうち、多くの割合を占める木造住宅は、老朽化や土地の再利用、相続などにより、解体工事を検討する場合があります。
ここでは木造住宅における解体の流れ、費用相場、事例について、栃木県を中心に解体工事を請け負っている株式会社Oslinkが解説します。
株式会社Oslinkでは、ご自宅や相続した空き家、倉庫など、幅広い木造解体に対応可能ですので、栃木県近隣で解体工事をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。
ここで解説する木造解体のこと
・木造解体の流れと手順 ・木造解体の費用相場 ・解体費用を安く抑えるコツ ・木造解体を行った事例 |
木造解体とは?
建物の主要な構造部である土台や柱などを木材で作った建築物を木造といい、それらを取り壊す作業が木造解体です。
解体後は建物があった場所を更地にし、新たな建造物を建築したり、土地を活用できる状態にするのが一般的です。
また木造住宅は時間とともに劣化し、耐震性の低下やシロアリ被害を招く場合があり、安全性や住環境に問題が生じるため、解体工事を検討する必要性があります。
そんな木造解体は騒音や振動を抑え近隣への影響を最小限にできる手壊しと、作業スピードが早く効率的な重機による解体が併用される点が特徴です。
解体の際には、2000年に施行された建設リサイクル法に基づき、廃材を適切に分別しリサイクル可能な資源として再利用されるよう処理します。
そのため法令に則った適切な木造解体を行うためには、専門的な知識と技術を持つ解体業者に依頼することが重要です。
株式会社Oslinkでは、解体工事業の建設業許可や一般・産業廃棄物処理の許認可を有しておりますので、安心してお任せください。
木造解体工事の手順
木造解体工事の基本的な流れは、次の手順で進められるケースが一般的です。
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建物の構造や周辺環境によって施工方法や工程は異なる場合もありますので、一般的な流れとして参考にしてください。
また株式会社Oslinkでは、⒈各種届出、⒊近隣住民への事前説明、⒋残地物の撤去・処分といった、木造解体で生じる解体以外の作業の代行まで対応可能です。
各種届出
木造解体工事を行う際は、建設リサイクル法に基づく届出や建築物除却届など、法律に基づいた各種届出が必要になります。
無許可で工事を進めると罰則の対象になる場合もあるため、事前に適切な手続きを行うことが重要です。
ライフラインの停止手続き
木造解体工事を行う際は、建設リサイクル法に基づく届出や建築物除却届など、法律に基づいた各種届出が必要になります。
無許可で工事を進めると罰則の対象になる場合もあるため、事前に適切な手続きを行うことが重要です。
近隣住民への事前説明
木造解体工事では騒音や振動、粉じんなどによって、周辺への悪影響を及ぼすことがあります。
そのためトラブルを事前に防ぐには、近隣住民へ事前に工事内容や期間、対策について丁寧に説明することが重要です。
残地物の撤去・処分
解体前に建物内の家財道具や不要物といった残地物を搬出し、適切に処分する必要があります。
処分の際は一般廃棄物とリサイクルが必要なものを分別し、それぞれ適切な方法で処理しなければなりません。
残地物の撤去・処分は手間や専門的な知識が必要なため、スムーズかつ適切に進めるには専門業者へ依頼すると安心です。
足場と養生設置
解体工事では安全確保と周囲への影響を最小限に抑えるために、足場の設置と主にシートなどの養生設置が不可欠です。
高所での作業を安全に行うため、木造住宅の外周に足場を組み立てます。
さらに解体作業中には粉じんが発生しやすいため、養生シートを建物全体に張り巡らせます。
養生シートは防音効果も期待できるため、木造住宅をはじめとする建物解体で騒音対策としても用いられます。
木造解体
解体の下準備が完了したら、建物内部・外部・建物自体の順で、木造住宅を取り壊していきます。
①内装材・住宅設備の撤去
壁材や床材、天井、キッチン、浴室などの住宅設備を手作業で取り外します。
重機を使う前に内装を解体することで、廃材の分別をしやすくし、リサイクル率を高められます。
②屋根や外壁の撤去
建物の上部から解体を進め、屋根や外壁を慎重に取り除きます。
③構造体の解体
柱や梁、基礎など、建物の骨組み部分を、重機を使って解体します。
倒壊を防ぐために上から下へと順番に解体し、廃材を効率よく処理します。
廃材の分別・処理
解体工事で発生した廃材は、建設リサイクル法に基づき、分別解体と適正処理が義務付けられています。
廃材の中には、木材・金属・コンクリート・ガラスなど、再利用できるものが多く含まれているケースがあります。
これらを可能な限りリサイクルに回すことで、資源の有効活用や廃棄物の削減につながります。
整地(地盤調査・補強)
建物を解体した後、木くずや廃材の破片を取り除き、地面を平らにならして更地にします。
さらに土地の状態によっては地盤が弱くなっている場合があるため、次の建築計画に備えて地盤調査や補強を行うこともあります。
整地した後は、新しい家を建築する、駐車場や庭として活用する、売却するなど、さまざまな用途があります。
解体場所の清掃
整地が終わった解体現場は、機材などを片付け、清掃して解体工事は終了です。
清掃が完了したら、解体業者と一緒に現場を確認し、問題がないかをチェックします。
建物滅失登記の届出
建物を解体した後は、建物滅失登記の手続きを行う必要があります。
建物滅失登記は、解体によって建物がなくなったことを法務局に届ける手続きで、不動産登記簿の情報を最新の状態に更新するために必要です。
これを怠ると、固定資産税が課され続ける可能性があるため、速やかに手続きを進めることが重要です。
一般的には、解体工事完了後1ヶ月以内に申請する必要があり、所有者が申請を行うのが原則ですが、土地家屋調査士に依頼することも可能です。
木造解体の費用相場と算出方法
木造解体の一般的な相場は、1坪あたり3万円~6万円程度とされており、建物の大きさに応じて総額が変動します。
以下は、木造住宅の坪数ごとの解体費用の目安です。
広さ | 費用目安 |
30坪(約99㎡)の木造住宅 | 90万円~180万円 |
40坪(約132㎡)の木造住宅 | 120万円~240万円 |
50坪(約165㎡)の木造住宅 | 150万円~300万円 |
また建物の大きさ以外にも、さまざまな要因で解体費用は変動していきますが、代表的な要素は次の3種類です。
建物の立地
道路が狭い場所や隣接する建物との距離が近い場合、重機が入りにくく手作業が増えるため、費用が高くなることがあります。
外構撤去
建物本体の解体だけでなく、庭木やブロック塀、カーポートなどの撤去が必要な場合は、その分費用がかかります。
アスベストの有無
建材にアスベストが含まれている場合は、法令に従った特別な処理が必要となり、通常の解体よりも費用が高くなります。
木造解体費用を安く抑えるコツ
木造解体には多くの費用がかかりますが、工夫次第でコストを抑えることも可能です。
ここでは解体費用を抑えるための、具体的な方法をご紹介します。
不用品は売却する
解体前に、再利用できる建材や設備を売却することで、解体費用の一部を補うことができます。
例えば、エアコンや冷蔵庫などの家電製品、バッグや時計などのブランド品、梁や柱などの古材は、買取対象になることがあります。
株式会社Oslinkは、古物商許可を取得しており、不用品の買取も行っていますので解体工事をご依頼の際は、ご相談ください。
自社で一貫施工できる業者に依頼する
残地物の処分や廃材分別など、木造住宅をはじめとする解体作業には建物の取り壊し以外にも、さまざまなノウハウが必要となります。
そのため業者によっては、解体以外の業務は他の業者に任せている場合がありますが、こうした場合、中間マージンが発生し最終的に高額になるケースがあります。
一方、株式会社Oslinkでは木造解体に必要な幅広い作業を自社で網羅しているため、適切な価格で対応が可能です。
木造解体工事の事例
木造解体を行う理由は、「老朽化による倒壊や危険なリスク帽子」「リフォームや建て替え」「土地活用」「相続した家の管理コスト減」など、さまざまな理由があります。
ここでは株式会社Oslinkがこれまでに行った、木造解体に関連する工事の一部をご紹介します。
30坪の木造解体工事例
25坪の木造解体工事例
木造小屋解体
木造解体に関するまとめ
木造の建築物を取り壊し、更地に整備することを指します。老朽化した建物は耐震性の低下やシロアリ被害などのリスクがあり、安全性や住環境に悪影響を及ぼします。近年では環境負荷を減らすため、廃材のリサイクルや適切な処理が求められており、安全で効率的な解体には専門業者による計画的な施工が重要です。
各種届出やライフラインの停止、近隣への事前説明を行い、足場や養生シートを設置します。解体前に家財道具を撤去し、内装や設備を手作業で取り外した後、屋根・外壁・構造体を順に解体します。発生した廃材は適切に分別・処理し、最後に整地と清掃を行い、解体後の建物滅失登記を申請して完了です。
1坪あたり3万円〜6万円程度で、建物の大きさによって費用が変動します。例えば一般的な30坪の木造家屋だと、90万~180万円が費用目安です。また建物の立地や工事内容によっても費用は変わります。
自治体によっては、解体工事に使える補助金や助成金があります。また不用品を売却することで解体費用を抑えられる可能性があります。さらに全て自社で施工できる業者に依頼することで、余計な中間マージンを削減でき、コストを抑えることが可能です。
栃木県を中心に木造解体をはじめ多数の解体工事を手掛けている株式会社Oslinkでは、無料で現地調査とお見積もりが可能です。
また木造解体に必要となる一連の作業を自社で一貫対応できるため、コストを抑えたご提案が可能ですので、木造解体をご検討の方は、お気軽にご相談ください。